アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
depression Ⅴ〜side赤葦〜
-
「もう一本‼︎」
前の合宿の帰り道で 木兎さんから
黒尾さんにも番相手が現れたのだと聞いた
そして今 目の前で
ブロックに付き合ってくれている彼がそうなんだと
何となく解ってしまった
「しゃぁっ‼︎」
木兎さんが調子に乗った瞬間
彼から伝わってくる苛立ち
…気持ち分かる
「一枚ブロックに勝っただけっスよ⁇」
「ウッセェな‼︎」
視線を木兎さんから ネットの向こう側に移し
不審がられない程度に観察してみた
「………」
Ωの中では 身長にはかなり恵まれている
でも色素の薄さや華奢な体つきはやはり否めない
「じゃあ二枚でどうだ⁇」
隣に割って入ってきた黒尾さんは
それはそれは楽しそうで嬉しそうだ
そんな黒尾さんの横で
複雑そうな表情を浮かべているのを
俺は 黙って見つめていた
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
16 / 99