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estrum Ⅱ〜side黒尾〜
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「…ん⁇」
メガネ君を追っていた俺の鼻腔に
甘い匂いが入ってきて
無意識に口からそんな声が漏れる
まさかと思って足を早めると
程なくして 渡り廊下の真ん中で
蹲っているメガネ君を発見した
近付く程に濃くなる匂いに
下半身が窮屈になっていく
「…メガネ君⁇」
俺の呼び掛けに 一瞬反応した様に見えたが
華奢な身体が震え出したのを見て
ゴクリと生唾を飲み込んでしまった
直ぐに頭を左右に激しく振ると
その肩に手を伸ばした
「…発情期…だよな…⁇」
「…ち…が…」
メガネ君が一言発する度に
甘ったるいフェロモンが放出されてクラクラする
兎に角 こんな いつ誰が通るかも解らない場所に
置いておくのは危険だと思った
「…ちょっと…コッチ来て…」
かなり強引にその腕を引くと
人目の少なそうな体育館裏に連行し
辛そうな身体をその場に座らせた
「…ぅ……あ…」
月の光に照らされて浮かび上がるその姿は
言葉では言い表せない妖艶さがあって
自然と鼻息が荒くなっていく
そのフェロモンに
僕を食べてと言われている様で
意識が定まらない
「………」
俺は壁に手を突きゆっくりと顔を近づけていった
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