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「成瀬、こんなに遅くなって大丈夫なのか?」
校舎を出ると、わかってはいたが真っ暗で少し心配になる。
俺が危険だからといって家まで送ってくれるのはありがたいが、そこから一人で家に帰る成瀬だって危ないんじゃないだろうか。
いや、お互い立派な男子高校生なんだけど…
よく考えたら、俺が男に襲われるような世の中だ。
誰がどう見ても美少年だと答えるであろう成瀬が安全な訳が無い。
「親御さん、心配してないか」
俺が親ならする。
めちゃくちゃする。
真剣に考え込んで居ると、なんとも可笑しそうに笑われた。
「何歳だと思ってるの。子供じゃないんだから」
「いや、まあ、そうなんだけど…」
それを成瀬が言うのか
凄くまともな意見だが、だったら俺はなんだって言うんだ。
「それに、こう見えて僕強いんだから」
「え?」
言いながら拳を握ってみせる成瀬に思わず、そんなに綺麗な顔をして?と思ってしまう。
へえ、と頷いてみたが伝わってしまったようで、疑ってるでしょうと緩く小突かれた。
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