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「じゃあ、このキスマークは何なんだよ」
シャツの襟を胸ぐらを掴む要領で引っ張ると、その細い体は力に耐え切れずによろめいた。
あれ、委員長ってこんなに頼りなかったか?と咄嗟に力を弱めるが、普段の威厳がない分余計にそう思えるだけかもしれない。
「あっ…こ、これは…」
初めは言葉の意味を理解して居なかった委員長の頬は、みるみる内に紅く染まった。
距離が近くなった分、アルコールの臭いもきつくなる。
「…なあ委員長、今から俺の家に来れば?」
「……は?」
本日二度目の間抜けな声。
キスマーク、随分と濃いな何て思いながら、自分でも今の台詞に驚いていた。
「あ、いや、ほら…こんな時間に制服だと流石に怪しいし、捕まるんじゃねえの。酒臭えし。」
何言ってんだ自分。
今まで微塵も関わりたいと思わなかった奴を、今日初めて喋ったような奴を家にあげる?
全く理解出来ない。
自分でも変だと思うんだから、相手にとってはもっと解せないだろう。
今まで以上に警戒した顔つきで腕を払われた。
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