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「随分早いな」
「わっ!?」
風呂に入ったのにすっきりしない気持ちでリビングに行くと、寝ているはずの委員長が寝室から顔を覗かせた。
「まだ寝てなかったのか?」
「…待ってたんだ」
「え…」
待っていたと言う委員長は、確かに凄く眠そうだ。
なんて言うか、目がとろんとしている。
「寝てろって言っただろ」
「…お前は何処で寝るんだ」
早く寝ろ、とまた寝室へ押し返そうとしたら拗ねた口調で言われる。
そんな事をまだ気にして、眠いのを我慢して待っていたのか。
「…何やってんだよ本当に…。俺はソファーでも何処でも寝れるから」
「じゃあ、俺がソファーで寝る」
「アホか!客は黙ってもてなされてろ!」
ぐいぐいとベッド側に引っ張って来る委員長の腕を掴む。
いい加減呆れて声を荒らげると、ぴたりと動くのを止めた。
気まずそうに下を向く委員長は、叱られた子供の様だ。
「…なら、一緒に」
ま た そ れ か !
「大丈夫だからここで寝ろ!誰がお前と寝るか!」
流石に俺も怒る。
怒ると言うか、半分ヤケだ。
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