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「委員長は食べないのか?」
始めは夢中で食べていたが、途中で気が付き片付けをする委員長に視線を向けた。
「俺はいい。一度帰って食べたし、これはお礼だから」
一度帰った?
確かに、委員長はジャージでも制服でも無くなっている。
パーカーにジーンズと、ラフな格好だ。
不思議に思い時刻を確認すると、もう昼を過ぎていた。
朝の間に帰り、買い物をして来てこれを作ってくれたのだろう。
朝食と言うより、昼食だ。
「材料費…」
「要らない。昨日世話になった礼だ」
テキパキと動く委員長は、普段の力強さを取り戻していた。
意志の強そうな目に俺が写る。
「じゃあ、それ食べたらちゃんと片付けろよ。あと、今日買った調味料は置いてくから、少しは自分で料理しろ」
「え、もう帰るのかよ」
「もうって、もう昼だぞ。お前は寝起きだが」
…確かにそうだ。
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