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居なくなったことに気付いた寺野達に追い付かれないように、そそくさと靴を履き替える。
そのまま正門に直行しようとしたが、少し考えて裏門に回る事にした。
学校にある三つの門の内、一番使われる事の無い門だ。
裏門の手前には校内のゴミ捨て場、その壁の向こう、学校の直ぐ隣にはお墓があって、生徒達の間ではちょっとした心霊スポットみたいになっている。
帰路につくには少し遠回りだが、今更寺野に見つかったらきっと怒られるだろうと思いそのまま進む。
やり過ぎな感じはあるが、口頭で断っても聞き入れないしな。
時間を確認しながら裏門へ行くために校舎の裏にまわると、校舎が陽の光を遮って辺りが一気に暗くなった。
確かにこれは少し気味が悪いかも知れないなと、知らない内に足が速まっていた。
そう言えば、裏門って普段開いていないんだっけ?
と気が付いた時には、後頭部に物凄い衝撃を食らい、次に無理矢理引き摺られる感覚が襲った。
目の前が真っ暗になって、何が何だか分からない。
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