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「俺、見ちゃったんだよね。委員長がこの間の金曜にアヤシイ店から出てくるの」
「………」
「どうやらあの噂は本当らしいな」
金曜の夜、そこに居た事は確かなので否定しないでいると、肯定と受け取った背の高い男がニヒルに笑った。
どんな噂かは詳しく知らないが、人というのは普段真面目な奴が怪しい場所に居るだけで、色々想像出来てしまうんだろうな。
しかし、大した事無い噂だろうと取り乱すこと無く相手の反応を待っていたが、返ってきた言葉が予想外過ぎて頭が真っ白になってしまった。
「委員長がホモだって」
「………………は?」
思わず気のない声が出てしまう。
ホモ?
ホモって、あれだよな…男が男を好きになるっていう…所謂同性愛者。
まあ居るんだろうな、そういう人は。
否定はしないし、寧ろ本人が納得して胸を張って生きて行くと言うなら尊敬に値するだろう。
人は人で良いと思う。
だが、自分は別だ。
「何だその根も葉もない噂は」
予想外過ぎて、呆れる。
「へえ?じゃああそこで何してたんだよ」
「お前達には関係ないだろ」
「そんなん言って、言えないだけなんじゃね」
「…如何わしい場所に居るだけで、同性愛者になるのか」
噛み合わない会話に、子供を相手にしている気分になる。
「自分で女は相手にしないとか言ったんだろが」
認めない俺に痺れを切らしたのか、睨みながら言ってくるが、全くそんな覚えはない。
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