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欲しい (マックスside)
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ドアが閉まる音を意識の端がとらえ、ようやく通常の思考機能が戻ってきた。
この自分にまさかの、いいこいいこ……?
前代未聞である。
自分はけして人に好かれる類の人間ではない。
人の嫌がることばかり好んでしている自覚は十二分にあり、そんな人間からは極力距離を取りたがるのが世の常だ。
シローもポーカーフェイスの裏側で、笑ってしまうほど慄き嫌がっているのがわかるのに、いいこいいこ……。
思わずブッと吹き出せば、ベッドの住人がいったい何事だとおびえたが、知ったことではない。
何はともあれ、がぜん面白くなってきた。
あの男、ぜひとも欲しい……。
ライバルがあのリューだというのも、何とも燃える展開だった。
どうやって堕としてやろうかと思い巡らせながら、いそいそと起き上がり居住まいを整えると、シローを追って廊下に出た。
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