アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
露呈 (士郎side)
-
「……誰が気持ちよくイカせてやるって言ったよ?」
寸止めだ寸止め、と意地悪く笑った龍之介が、蜜に濡れた自らの親指をエロティックに紅い舌で舐め取った。
ホッとしたのと同時に猛烈な怒りと羞恥が込み上げる。
「まずはオマエのバックを解してやンねェとなァ、入るモンも入らねェ」
「……っ」
「つっても、抱いてからそう時間も経ってねェし、まだ完全に閉じ切っちゃいねェだろ。慣れてねェオマエでもギリギリ解せるハズだ」
「は……?」
「あンだけ熱烈に誘っといて、まさか自分じゃ準備もできねェとか言わねェよなァ……?」
「……っ」
蔑むような視線さえ、こちらを操るための策略だと知りながら、ここで負けを認めるくらいなら死んだ方が遥かにマシだと睨みつけた。
「……やってやるから、黙って見てろ」
言い放つと、先程嫌になるほど淫らに口に含まれ濡らされた指先を、未だ布で包まれたままの自らの秘部に恐る恐る忍ばせた。
「……っ」
襞に触れただけでゾワリと、全身を嫌悪感が走り抜ける。
龍之介にされるとあれほど甘く疼くのに、自分の指だとなぜここまで違うのか。
早くも挫折しそうになりながら、何とか襞全体に指をはわせて濡らすと、圧力をかけてはひるんで引くのを繰り返した。
そうしてただひたすらに緊張に固く閉じた蕾が自ら綻ぶのを待ったのだが、
「……で? 何本咥え込めた?」
冷静に進捗状況を問われ、青くなる。
まだ指先さえ咥え込めていないなどとは到底言えず、
「……いいから、大人しく待ってろ……っ」
まるで思うようにならない焦りの中で、黒曜石の瞳を睨み返したが、それで引くような相手ではない。
「まどろっこしいな。解れ具合を確認してやるから、とりあえずは全部脱いじまえ」
「……っ、待て……っ」
「ほら、ガキみてェにダダこねンなって」
なまじ相手が病人なだけに強くは抵抗できず、下に履いていたすべてを易々と取り去られてしまう。
「……っ」
結果、さんざん時間をかけた挙句に未だ0本という、あまりに情けない事実が白日のもとにさらされてしまった。
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
262 / 297