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弾ける (士郎side)
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「……動いて欲しいか? それとも喰い千切ってやろうか……?」
18年間生きてきて、己に加虐趣味があると思ったことなど皆無に等しい。
だが、龍之介といると望む望まないに関わらず、毎度のように新たな扉が開く気がした。
笑顔も泣き顔も呻き苦しむ様さえ、すべて自分一人のものにできたら……?
いったいどれほど満たされるのかと、世にも希少かつ獰猛な百獣の王を奥深い宮殿のさらに奥……自分しか開けることの許されない秘密の小部屋に囲い込み、誰にも知られることなく愛でて楽しむ、あらぬ妄想に酔う。
締めつけてやれば喘ぎ、腹の奥でドクンドクンと熱く激しく、はち切れそうなほど昂ぶった龍之介の熱が暴れ回る。
痛みや快感に苦しげにうめく様さえ艶っぽく、流れ落ちる汗さえもすべてを吸い尽くし、己の内に取り込んでしまいたいと切に願った。
思い出したように龍之介の奥に埋め込んだ三本の指をバラバラに動かしてやれば、喉の奥で切なげに呻き、中の雄がビクビクと震え、また一回り大きく育った。
「……っ」
その刺激に負けて、達した。
奥が自分では制御できない淫らな収縮を繰り返す。
「……く…っ」
次いで、奥が熱く濡れた。
数度に渡り注がれ、その刺激で再び昇り詰めてしまう。
「ぁ……っ、く……っ、……ん……」
途切れない快感に震え、中にいる龍之介の形を強く意識しながら、ドロドロに甘く溶かされていく。
「……なァ、もう終わりかよ……?」
放ったはずの中の熱はまるで萎えることなく、あざとく次なる刺激を強請ってくる。
だが同じく達したばかりの己の身体は終わらない快感のループで前から蜜を溢れさせるばかりで、正直まるで力が入らなかった。
「……もう降参か?」
「……っ」
抱かれる側の負担を考えろと言いたかったが、満身創痍の身体を前にそれを口にしたら、それこそ負けな気がした。
仕方なく震える手で自らを支え、わずかに腰を持ち上げてみたが、すぐ様情けなく崩れてしまう。
「……ぅぁ…っ」
思いがけず深い場所まで貫かれ、衝撃に目を見開いたが、痛みを遥かに凌駕する快感に、止めどなく涙をこぼしていた下肢の熱が崩壊した。
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