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戸惑う (士郎side)
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ブシュ……と勢いよく透明な飛沫を噴き上げたかと思うと、タラタラとわずかな余韻を引きずり、かなりの時をかけてようやく止まったものの、わずかな濁りすらない透明なそれは明らかに精液とは違っていて。
絶句しながら己の力を失った下腹部を見つめ、困惑した。
いったい何が起きている……?
「……なんて顔してンだか。潮噴いたのが初めてって訳でもねェだろーに」
「潮……?」
「って、いっつも飛んじまってたから、覚えてねェか」
「……っ」
自分が覚えてすらいない淫らな記憶を龍之介が有しているというのは、居心地悪いことこの上なく。
「……忘れろ」
「できるワケねェだろ?」
唸り声を上げても、厚顔無恥な男はどこ吹く風だ。
むしろ面白がって、あんなンぜってェ忘れらンねェだろ、などと、したり顔でほくそ笑むのだから、質が悪い。
「.……やる気が失せた」
げんなりと未だ己の中でいきり勃ったままの熱を一方的に引き抜こうとすれば、待てよと腰をつかみ阻まれた。
「事と次第によっちゃ、忘れてやってもイイんだぜ……?」
忘れると言ったところで、しょせんは記憶を消せる訳ではない。
そこに何の意味があるのかと冷めた気分で龍之介を見下ろしたが、
「つーか、せっかく潮噴きできたンなら、もうちょい練習すっか」
と、とんでもないことを言い出した。
「は……!?」
「中で潮噴かれると、お互い、たまンなくイイんだぜ?」
何なら今度、逆バージョンでも実践させてやろうかとニヤリと笑われ、思わず全力で首を振った。
「結構だ!」
「なら、普通に気持ちよくなるか」
まだまだ足りないのだと、腰を揺らす代わりにこちらの指先を締めつける内壁の動きで訴えられ、目眩がした。
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