アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
解離 (士郎side)
-
「くそ……っ」
もはやなるようになれと、半ば自棄になりながら必死に体重をかけないように、ようやくわずかにだが力の入るようになった腰を揺らし始めた。
「……ン、なかなかイイぜ……?」
「……っ、黙れ……っ」
「ははっ、……聞けねェなァ。……オマエは嬲れば嬲るほど、紅く美味そうに色づくからよ……?」
「……誰が……っ。……寝言は……っ、寝て言え……っ」
「……ナカが震えてきた。もうイキそうだろ……?」
……いい具合に締まる、と目をしたかと思えば、壮絶に艶っぽい吐息が首筋を震わせた。
「……っ、はァ……」
己の額に貼りつく黒髪をかき上げた龍之介が苦笑した。
「……思い通りに動けねェっつーのも、なかなか焦れってェもんだな」
「……っ、動いたら、次はないからな……?」
自分が恥を忍んでここまでしてやっているというのに、自ら傷が開くような真似をした日には、傷が治るまで金輪際ベッドを共にしないと決めていた。
それがわかっているから、龍之介もさほどの無理はしてこない。
テクニックのある龍之介と違って、自分では龍之介を大して追い込めない。
かろうじて達してはくれるが、それさえ頑張った自分への労いのようで、満たされる身体とは裏腹に、悔しさと情けなさが澱のように募っていく。
結局は三度達してもまるで勢いを失わない龍之介に、これ以上は傷に触るからと半ば強引につながりを解いた。
コポ……と溢れた大量の白濁が太ももを伝い、慌てて龍之介の着ていた衛生服で拭えば、すべてを拭い終わる前に腕を取られ、抱き寄せられた。
「……ンな顔すンな。オレは充分カンジたぜ?」
「……っ、慰めはいらない……」
満足などしていないくせに、と睨めば、
「……そんなンじゃねェよ」
龍之介が苦笑した。
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
268 / 297