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堕とす(龍之介side)
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「……っ」
「オマエが動くまで、おとなしく待ってやるとでも思ったか? ……乱暴なのも、それなりに燃えンだろ」
すかさず膝蹴りされそうになり、ギリギリのところでサイドに飛びのいて、かわした。
「……あっぶねェなァ」
まともに急所に食らっていたら、少なくとも今晩一晩は痛みで楽しむどころの騒ぎではなかったろう。
「乱暴なのが好きなんだろ?」
「……言ってくれる」
様子見はここまでだ。
やられっぱなしは性に合わない。
深く息を吸い込むと、手の平に一気に全身の気を集中させた。
見せつけるように、はだけられた胸に手の平をかざすと、アキラが驚いた顔をして、ビクン、と大きく身体を震わせた。
触れてもいないのに、胸の頂きが淡く染まり、吸われたようにプクリと勃ち上がる。
「な…っ」
「……こんなン、はじめてだろ……?」
胸から綺麗に割れた腹筋をたどり、未だ布に包まれた膨らみの上に手の平を移動させた。
「く…っ、は…ぁ…っ」
こらえ切れない声が、ついに噛み締めた唇の狭間から、こぼれ落ちた。
「……キツイか?」
潤んだ瞳で、睨みつけてくる。
「こんなのは……っ」
「反則か? ……それがどうした。無条件ルールってな、口先だけかよ……?」
「……っ、ん…っ…ぁ…っ」
大事な部分は、布に隠れて直接見ることは叶わなかったが、布を突き上げる膨らみや刻一刻と広がっていく染みを、思う存分視姦して楽しんだ。
「……さすがにカンジ慣れちゃいるが、強がってた割りにはずいぶんカワイイ反応すンな」
「く…っ、あ…っ、待て…っ」
小刻みに震え、仰け反る身体は、すでに限界に近いのだろう。
混乱したアキラが、ついに脚の付け根にかざされたこちらの手首をつかみ、押しのけようと暴れ出す。
それを許さず、体重をかけて動きを殺した。
「……なァ、怖くねェから、力抜いて素直に感じてみな」
あやすように耳元で低く、ささやいた。
潤んだ瞳が混乱の中、縋りつくように見つめてくる。
「…ぁ…っ、熱…っ」
はち切れそうなほど盛り上がった布の下の熱が弾けようとした、その瞬間、いきなりアキラの身体が伸び上がり、首に両腕を絡められたかと思うと、力一杯抱きついてきた。
「……ん…っ!?」
強引に重なった唇とこちらの目元を覆うしっとりとした手の平のせいで、何気に楽しみにしていたイク瞬間の顔も声も、見逃してしまう。
「……っ」
内心で毒づきながらも、やられた分は即座にやり返す強気な性格は嫌いではない。
濡れた下肢を布ごしに触れれば、クチュリ……と濡れた音が響いた。
なめらかな舌が、緩急をつけながら絡み合い、陣地を取り合うかのように、互いの口内を行き来した。
心地よいキスには、独特のリズムがある。
呼吸を邪魔することなく鮮やかに忍び込み、理性を溶かしては、その先の快感を想像させる呼び水となる。
煽り煽られながら長い口づけ^_^交わすと、互いに息を弾ませ、視線で互角だなと確認し合った。
濡れた唇の壮絶な色っぽさに目を細め、互いの唇の間に引いた銀色の糸が重力に負けてたわみ、切れるのを見守った。
「……どうやった?」
ようやく呼吸が整ったのか、アキラが聞いてくる。
「……ん? さっきのか? 気功の一種だって話だ」
ストリートで生きていた頃、身体を売った客の中にそれ関係の達人がいた。
面白半分で教えてもらったところ、筋がよかったのか、あっという間に師匠を超えた。
今では主にベッドの上で重宝している。
初めてだった士郎を痛みなく拓くことができたのも、この力のお陰だ。
汚れた過去も、たまには役に立つ。
あの時のアイツは本当に色っぽかったと、だらしなく笑う口元を押さえた。
「……気を纏わせた指でナカを解されると、たまんねェらしい。何なら、試してみるか?」
ニヤリと笑えば、エロく立てた指を、振り払われた。
今度は自分の番だとばかりに、のしかかられ、好きにしろと笑いがら身体を投げ出した。
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