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攻める(士郎side)
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「面白ェこと、考えンな。………やったコトねェけど、試してみっか」
すっかり濡れそぼった手を握られた。
指先がピリッと痺れ、次第に熱くなっていく。
「……よっぽど相性イイんだな、オレら」
龍之介がクッと喉の奥で笑った。
「こんなン、フツーはできねェよ。さんざんヤリまくったせいで、どっか混線してンじゃねェの?」
「……っ」
言うことがいちいち、淫らで困る。
「……もういいから、黙れ」
上下の服の狭間から手を差し込み、指先を後ろに滑らせた。
「……ン…っ」
熱いものに触れたように、腕の中の龍之介の身体がビクッと大きくと跳ねた。
「……っ、ヤベェな、こりゃ……」
黒曜石の瞳が危うげに甘く潤み、首筋にもジワリと汗が滲む。
快感に負けまいとするかのように、指先が無意識にシャツの胸元をつかんでくるのも、すがられているようで、たまらなかった。
もっと乱してやりたくて、くるりと円を描くように入口を撫でると、
「は…ァ……っ」
キツく目を閉じて深く吐息した。
明らかに絡めた唾液以上のヌメりを感じ、すべては指先に纏わせた気のせいだと思うと、場違いな怒りと嫉妬を煽られた。
わずかに強引に指を進めても、
「ン…っ、……いいぜ、もっと奥まで来いよ……」
低く甘い声はよりいっそう密度を増し、果てしなく深い闇に引きずり込まれていく。
「……なァ」
「……っ、どうした?」
「……足ンねェ」
中がキュッと狭まり、大きくうねった。
「……っ」
こんな淫らな動きを、いったいどこで覚えてきたんだか。
怒りと内壁の熱に目眩を覚えながら、さらに奥を穿った。
指を増やすと、中が忙しなく痙攣し始める。
アゴが仰け反り、まさに達しかけたその瞬間、前をキツく握ってやった。
「……っ!? ぅ…あ…っ」
ビクビクっと大きく震えた身体が、小刻みに痙攣し続ける。
長く尾を引く快感に、溶けて散る表情の一部始終を、自分が達する以上の充足感の中で見つめていた。
「……テメェ、ざけんな……っ」
龍之介が低くうなる。
この状態がとれほどつらいかは、身をもって知っていた。
「放せよ……っ」
甘く殺気立ち、ギラつく瞳を、素直に綺麗だと思った。
……もう本当に、末期だ。
龍之介に負けず劣らず燃え盛る下肢をなだめながら、黙って首を振った。
「なンで……っ」
なぜって、そんなもったいないことをさせられるか。
「おまえなら、中だけで充分イケるだろう? ……ほら」
「く……っ」
一度達した身体は感じやすく、すぐにまた昇り詰めて堕ちた。
吐き出すことの叶わない熱が身体の中を駆け巡り、膨れ上がる快感にも射精感にも、終わりがない。
「オマエ……っ、鬼だ…な…っ」
クスッと笑った。
「安心しろ。……おまえにだけだ」
龍之介が目を見開いて、観念したように抵抗を止めた。
「……ったく、言ってくれる」
クッと喉の奥で笑った龍之介が、
「……後で、覚えてろよ?」
色気垂れ流しの声と視線を、斜めに寄越す。
「……堕ちるまで、ヤってやるからな」
「……受けて立とう」
甘く共犯者の笑みを交わし合う。
「……今は大人しく、悶えておけ」
「……は…ぅ…っ」
喘ぐ龍之介の瞳から、先程までの陰が次第に甘く霞んで、消えていく。
……あともう少しだ。
弱い龍之介も甘く鳴く姿も、たまらなく愛しいが、やはりこの男はふてぶてしいくらいがよく似合う。
手の中で跳ねる熱が欲しくて、疼く身体に耐えろと言い聞かせながら、快感に震える龍之介の身体をキツく抱きしめた。
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