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反逆と眠り(龍之介side)
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呼吸の整わない士郎が、溶けた表情で笑う。
「……どうだった?」
してやったりと輝く、いたずらっぽい瞳があまりに艶っぽくて、中で弾けたはずの雄が瞬く間に強度を取り戻す。
「……っ、な……!?」
今の今イッたばかりだろうと目を見開く士郎を抱いたまま、身体を反転させた。
体重をかけて組み敷き、暴れる身体を押さえつけた。
「……ぜんぜん足ンねェ。けどまァ、オマエにしちゃ、よくやった方か」
甘い声の響きと屈辱に、カアッと目の前の首筋が紅く染まった。
そこに唇を落とし、キツく吸い上げた。
「……っ」
「……マーキングだ。周りの雄どもに見せつけてやれ」
この男が誰のものなのか、思い知ればいい。
「……おまえは大人なのか子供なのか、わからないな」
情欲に濡れた瞳が、睨みつけてくる。
士郎の瞳に映る自分もまた、狂ったように発情した雄の顔をしていた。
「……大人なオレと子供なオレと、どっちがいい?」
少し考えた士郎が、
「……どっちでもいい」
艶やかに笑う。
「安心した。もうすっかり、身体も元どおりだな」
「……ああ。元気過ぎて、いろいろと困る」
クイッと腰を揺らせば、
「……っ」
油断していた士郎が、息を詰めて喘いだ。
「いきなり……動くな……っ」
「ンな溶けた顔で睨みつけたって、逆効果だろ。……好きなトコ狂うほど突いてやるから、声が枯れるまで喘いどけ」
ニッと笑うと、士郎が一番好きな場所に向かい、腰を打ちつけてやる。
「あ…っ、待て……っ」
「待つわけねェだろ……っ」
駄々をこねる濡れた唇に、嚙みついた。
傷ができる一歩手前で緩め、吸いつき、舐め上げる。
どこもかしこも、互いの間にあるすべてが濡れて、溶け合い、一つになる。
気持ちよくて、満たされるたびに飢えて、弾けても弾けてもいっこうに昂ぶりが収まらない。
「も……狂ぅ……っ」
イキ過ぎて視線の定まらなくなった士郎がかすれた声で啼きながら、ガクガクと腰を震わせた。
「……堕ちたか」
自分の下でグッタリと動かなくなった士郎を見つめ、こぼれたつぶやきのあまりの甘さに、苦笑した。
散々中に放ったものを掻き出してやらなければと思いつつ、甘やかな気怠さに任せて、このまま時が経つのも忘れて眠りにつきたい衝動に、結局は負けた。
少しだけ……そう思いながら、士郎の上に覆い被さり、全身の力を抜いた。
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