アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
目覚め(士郎side)
-
「……ん」
ゆっくりと意識が浮上していく。
温かくて硬いものが、頬の下にあった。
目を開けると、ニヤニヤ笑う龍之介の瞳と出会う。
「……っ!?」
昨夜の記憶が蘇り、カアッと首筋が熱くなる。
慌てて飛び起きようとしたが、腰の奥の鈍い痛みにバランスを崩し、低くうめいて、再び龍之介の太ももの上に崩れ落ちた。
「……オマエは毎度毎度、よく落ちンなァ。よっぽどカンジやすいのか、相性がイイのか、……どっちだと思う?」
毒のように甘い声に、目眩を覚えながらも、何だその恥ずかしい二択はと、力の入らない身体で睨みつけた。
「……ほら、大人しくしとけ」
横に置いていたパソコンを閉じた龍之介の大きな手の平が、頭の上に降りてきた。
コシのある短髪の感触を楽しむように、指先が頭皮を撫でていく。
「……ん……っ」
未だざわめきの残る身体は簡単に泡立ち、快感の名残に火をつける。
面白がった龍之介の別の手が、さらにシーツの中にもぐり込み、剥き出しの背筋をツ……と尾てい骨に向かい、撫で下ろしてきた。
「やめ……っ」
身をよじり、身をかがめながら仰向けになると、今度は昂ぶりを手の平で緩く包まれてしまう。
「……っ」
「……昨日あンだけ出したのに、元気なモンだ」
濡れて糸を引く指先を間近で見せつけられると、あまりの羞恥に、気が遠くなりかけた。
なぜこの男はこうも人を辱めるのか。
「……その目、たまンねェなァ」
無言の抗議に応えるかのように、龍之介が笑う。
甘く濃密な闇に堕とされ、息もできないほどに深く呑み込ままれてしまう。
いたずらな指先は再びくびれをなぞると、濡れた鈴口にヌメリをぬり込め、丁寧に裏筋をたどり始めた。
「……今度一人でヤる時は、この手の感触を思い出してイケよ?」
「……っ」
この声にさらされたら、未来永劫勝てやしない。
キツく目を閉じて、丘に打ち上げられた魚のようにビクビクと身体を震わせて放つ瞬間、垂れ流しの色気を放つ薄く大きな唇が、胸の頂に降りてきた。
甘噛みされ、喉の奥が鳴った。
癒すように舐め上げ、吸いつかれ、腰の震えが止まらなくなる。
繰り返し、放った。
昨夜出し過ぎたせいで、勢いは弱い。
手の平を汚した白濁を、龍之介の舌が見せつけるようにゆっくり味わうのを、呆然と見つめていた。
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
82 / 297