アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
弾ける(士郎side)
-
すでに芯を持ち勃ち上がるものに、焼けつくような羞恥をこらえて、両手を添えた。
「……視線はコッチだ」
目を見ろとアゴをつかまれ、クイッと持ち上げられた。
「……っ」
いったいどこまで辱しめれば気が済むのか。
嬲るような視線に絡め取られると、内に殺した欲望を暴かれるようで、キツく唇を噛み締めた。
先端のヌメりを塗りこめるように指先を動かせば、
「……ン、いいぜ……?」
気持ちよさそうに、龍之介が目を細めた。
「……奥が疼くだろ? ……挿れて欲しくなったら、言えよ。たっぷりくれてやる」
毒のように甘い声と揺らめき立ち上る色気にやられ、頷いてしまいそうになるのを、必死にこらえた。
ヌチュ……ヌチュ……と淫らな音が、静かな部屋に響く。
先端からは先走りとは思えない量の蜜があふれ、筋張った太い幹を次々と滴り落ちていく。
人一倍濡れやすい体質なのだと、かつて言っていたことがある。
龍之介の言葉は、いつだってたまらなく淫らだ。
それにしても……と、左手で幹をこすり、右手で先端の感じやすい部分を攻めながら、手の中の熱を思う。
これほど太く長くエラの張った塊が、自分の中に余すところなく収まるなど、信じられなかった。
中で鼓動する熱に押し広げられると、いつも強烈な太陽の熱に焼き尽くされる気分になる。
やがて愛しい男の命を己のすべてで包み込める幸せに、胸の奥がギュッと痛み、最後には猛烈な快感に、あらゆる機能を支配され、奪われ、時の感覚さえ見失い、細胞の一つ一つを造り変えられて……。
「……何て顔してやがる……」
龍之介の目がより一層細まり、剣呑な光を帯びた。
獲物を前にした、飢えた肉食獣の表情だ。
……愛しい。
この男も……手の中の熱も。
愛しくて、切なくて、他には何も考えられなくなる。
「……龍」
思わず放った声のあまりの甘さに、たじろいだ。
「……もっと呼べよ」
「……っ」
捕らわれる。
……逃れられない。
周囲の空気が密度を増し、自分達二人のもとに集約していくような。
「龍……」
……流星群のように、世界が落ちて来る。
そんな白昼夢を見た。
この瞬間、たとえすべてが終るとしても。
後悔など微塵もありはしない。
猛烈な愛しさに、魂ごと焼き尽くされていく気がした。
「……くっ、……っ…」
手の中で弾けた熱が、勢い余って視界を白く染めた。
「……っ、はぁ……」
龍之介の吐息が降りてきて、熱い舌が唇をペロリと舐めた。
「……っ」
「……苦ェ」
ハッとして、腕で顔を擦ると、さすがに待てと、苦笑された。
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
91 / 297