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兆す(煌牙side)
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……行ったか。
生きて女を抱ける最後のチャンスを逃したかと思うと、惜しいことをしたと自嘲した。
幼いくせに、妙な色気があった。
数年もすれば、さぞや美人に育つだろう。
だが、今はそれより、雪夜だった。
「あいつ、何考えてやが……」
顔を上げて、絶句した。
「んで、まだいんだよ……?」
出ていったのは、どうやら士郎だけだったらしい。
女は恐る恐るといった体で近づいてくると、靴を脱ぎ、大胆にもベッドによじ登ってきた。
寝ている自分の足元に陣取り、震える指先を伸ばしてくる。
「おい…っ」
手首をつかむと、顔を歪ませた。
「……っ」
「んな強く、つかんでねーだろーがっ」
つーか、何だこの細さは。
「……こんなん、抱けるかよ」
「……っ」
女の瞳に覚悟にも似た強い光が宿ったかと思うと、噛みつくように口づけされた。
「……っ」
思わず胸を押し返せば、簡単にベッドに尻餅をついてしまう。
胸も真っ平らに等しい。
ここまで幼さの残る相手を、世間知らずの雪夜はともかく、士郎が送って寄こすのも解せなかった。
何かが確実におかしいのだが、考えようとする端から幾重ものチュールから伸びた細くしなやかな脚の白さが、視界を覆い尽くす。
途端に欲望がこみ上げた。
……どうしようもない。
男なら、そこに魅惑的な女の脚があれば、開いて奥に突き立てたくなるものだ。
本能的に真っ白な太ももに触れると、ビクッと震え、視線が頼りなげに揺らいだ。
途端に、ガキだと思っていた女の顔から、妖艶とさえ言えるほどの色香が立ち上る。
正直、ゾクッときた。
もういっそのこと、抱いちまうか……。
この状況を作り出した雪夜への苛立ちも手伝い、太ももに置いた手を奥に滑らせると、再びやんわり止められた。
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