アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
記憶(煌牙side)
-
「わたしに……やらせて……」
「……できんのかよ?」
コクリと頷かれた。
のし上がってきた女が、震える腕を伸ばしてくる。
こちらのスウェットと下着をずり下ろすと、脚から抜き、形の変わり始めた雄に、細い指先がそっと触れた。
「……っ」
形を確かめ、指先に覚え込ませるかのような繊細過ぎる触れ方が、もどかしかった。
伏し目がちな夢見るような瞳が、グロテスクな形状の己のものを恐れと興味、そしてどこか恍惚とした甘い表情で見つめてくる。
不思議と目が離せなかった。
屹立したものの先端に、口内に溜められた蜜が、ツ……と糸を引きながら滴っていく。
「……っ」
膨らんだ先端を中心に、指先でヌメりを塗り込められると、クチュクチュ……と濡れた音が耳を犯した。
控え目だが、一つ一つの動きが丁寧で、妙に心を泡立たせてくれる。
「……咥えろよ」
思わず、さらなる刺激を求めれば、途端に泣き出しそうな顔で拒まれた。
「……んだよ……っ」
ここまできて、何を言ってやがると、思わず語気が荒くなる。
「出てくかヤるか、……どっちか選べ」
脅しかければ、クッと唇を噛み締めた後、覚悟を決めたように濡れた唇がゆっくりと降りてきた。
震えたままの唇にチュッと先端を吸われ、
「……は…っ」
情けなくも、声が溢れてしまう。
泣き出しそうな瞳で上目がちで見つめられると、いっそ、めちゃくちゃにしてしまいたい欲にかられ、己を抑えるのに必死になった。
それより、何だ……?
この唇には覚えがある……?
女の顔は忘れても、不思議と抱いた身体は忘れない。
己を咥える唇に親指の腹をすべらせ、記憶を探るように、形をたどった。
刻一刻、育っていく雄を苦しそうに口内に収め、歪む顔を、不思議と綺麗だと思った。
たどたどしいが、けして下手ではない。
欲しい場所に欲しい圧が、的確にくる。
思えば雪夜もそうだった。
無垢な顔をして、やたら上手い口淫に、一方的に吸い取られた記憶は未だ生々しく、急速に昂った雄を、苛立ちのまま喉奥に突き立てようとした時だった。
女が身体を起こし、ほぼ限界まで昂った雄が、再び外気にさらされた。
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
153 / 297