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惜しむ(煌牙side)
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いくら何でも早過ぎんだろ、何だこの敏感な身体はと見つめれば、半泣きの雪夜が、
「だって、坊が……っ、坊に触られたら、我慢なんて……っ」
できない……と、儚げにうつむき、震えた。
オレに触られたから……?
そう言われれば、悪い気はしなかった。
指先を濡らす白濁にも、不思議と嫌悪感は覚えない。
まじまじと見つめ、鼻を近づけてスン……と匂いを嗅いでみた。
「わー…っ」
慌てたように、放ってあったTシャツで、半泣きの雪夜が乱暴に指先を拭ってくる。
「もう…っ、ヤだ……っ」
「なに泣いてんだよ。昨日なんざてめぇで乗っかった挙句、ガンガン腰振ってきたくせによ」
「あれは……っ」
……最後だと思ったから。
雪夜が消え入るような声でつぶやいた。
「気が狂うほど……、坊に抱かれる夢ばかり見てたんです。誰かに抱かれてる時は、今自分は坊に抱かれてるんだって、そう思って……っ」
「……っ、もう、しゃべんな」
たまらなくなって、抱き寄せた。
「……坊」
「……ん?」
「もしかして……」
もぞっ、と切なげに、雪夜が動く。
「……ああ、さすがに、んな格好されてちゃな」
下半身が擦れ合い、次第に熱を帯びていく。
「このまま……しても?」
「……ああ」
すべてを脱ぎ捨てると、来い、と己の身体を横たえて、無事な方の手で、細すぎる腰を支えた。
体重をかけないようにと気遣いながら、雪夜がゆっくり降りてくる。
先端が熱くヌメる入り口に触れた瞬間、昨夜の感触を思い出し、たまらなくなって、腰を突き上げた。
「あ…っ、ん……っ」
急な刺激に震える身体が愛しかった。
同時に、熟れた果実のように容易に呑み込んでいく慣れた身体が、哀しかった。
なぜこの身体を開いたのが自分ではないのかと、やるせない怒りがこみ上げる。
それでいて絞り上げる内壁の巧みな動きに、景色は甘くかすんでいき、絶頂はもうすぐそこまで迫っていた。
終わるのが惜しくて、
「……待て」
かすれた声で、雪夜の動きを止めた。
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