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名前(龍之介side)
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ピチャ……。
「……ン、オマエが弱ェのは、ココと……ココな?」
先っぽと裏筋の辺りを、指に模して舐めしゃぶりながら、斜めな視線を送る。
甘く擦れさせた声の威力も手伝ってか、面白いように士郎の瞳の熱が上がるのがわかる。
……あと少しだ。
あとほんの少しで、理性が焼き切れ、戻れない場所まで引き上げてやれる。
「……なァ、士郎」
ビクッと士郎の腰が跳ねた。
普段はあえて極力名前は呼ばない。
オマエ、アイツで、ひたすら通す。
一方ベッドでは……特にあまりの快感に意識を半ば手放した無防備な脳に、繰り返し刷り込んだ。
名前イコール深過ぎる快感と結びつくように……。
スクリーンの向こうで必死に組み替えられた脚の狭間が昂ぶっているのは明らかで、成果は上々なようだと笑った。
「なァ、もっと名前、呼ばれたくねェ……?」
『……っ、……はぁ』
深く息をついた士郎が、キツく睨んでくる。
『……龍』
……おっと、そう来たか。
名前を呼ばれ慣れていないのは、お互い様だ。
ズクンと疼いた下肢をなだめながら、笑った。
見る影もないほどに崩してやりたいと思う一方で、それではつまらないと思う自分がいる。
闘争心を煽り煽られ、ギリギリのところでやり合うからこそ燃えるし、永遠に飽きることがない。
「……よくわかってンじゃねェか」
士郎もまた、口元にかすかな笑みをはいた。
『……当たり前だろう。おまえにとことんつき合えるのはオレくらいのものだ』
「スゲェ熱烈な愛の告白に聞こえンだけど?」
『……言ってろ』
「……愛してるって?」
『……っ、……バカが』
「ンな、動揺すンな」
言葉くらいで乱されてもらっては困る。
もっと深く触れ合いたい。
時間も空間も超えて。
「……ほら、オレだと思って、指舐めてみな」
右手の指に舌を絡め、左手で己の猛ったモノを扱く。
『……ン…っ』
自ら乱れて見せれば、士郎もまた覚悟を決めたように理性の殻を脱ぎ捨て、大胆になった。
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