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達する(龍之介side)
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羞恥に震えながらも必死に己の指に舌を絡める様が、たまらなかった。
あのストイックの塊のようだった男が、淫らになったものだ。
すべては自分と関わり花開いたがゆえだと思えば、優越感と独占欲が膨れ上がり、未だ終わりが見えない高みへと連れ去られていく。
「イイぜ……?」
褒めてやりながら、こちらも士郎のソレに見立てた指を肉厚の舌でエロティックに舐め回す。
しゃぶり、吸い上げれば、士郎の身体が細く痙攣し始めた。
「……先走りがスゲェな」
『おまえ…っ、こそ……っ』
「オレぁ、はなから濡れやすいんだって。……知ってンだろ?」
トロトロと手の平に溢れてくる雫を絡めながら、猛った雄を擦り上げる。
士郎の内壁の締めつけには遠く及ばないが、目の前で乱れる恋人の痴態と想像が、離れ離れの切ない現実を補ってくれた。
「そろそろ……ヤベェな……」
時間も、そう長くはかけられない。
この後トーナメント形式の訓練を予定していた。
食い縛った士郎の口元から、時折チラチラと艶めかしい紅い舌がのぞき、声にならない声が、喘ぐように己の名を呼んだ。
その瞬間、一気に来た。
ビュクビュクと放ちながら、士郎もまた同時に達したことを視界の端で確認し、自分だけが先走ったわけではないことに、心密かに安堵と満足を噛み締めた。
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