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知ったことじゃない5(部活の前にすることのあとの話)
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練汰を襲って何日か経ったある日のこと、…
2年A組前の廊下で一人練汰を待つ男
愛夢。
愛夢は、はたから見ればナルシ男だ
カッコつけてると言うか、…
でも女子にモテるし男子にもウケのいいやつ
だが群れでいることを嫌っている
移動するときは大抵一人だ
しかしいつも髪の毛を気にしていじっている
ほら、またやってる
顔立ちがいいために愛夢をナルシと呼ぶものはほとんどいないが、…
そうこうしていたら将吾が出てきた
愛夢は内心焦る
例の一件があったために
ヘンな空気、…
将吾はなにも言わずどこかへ行ってしまった
生徒会だろうこの頃彼は忙しい
ホッと胸を撫で下ろす
「ふぅーっ」
何も言われなくてよかったと思った
少し視線が刺さったような気がしたけど
ガラガラ…
また人が出てくる
練汰だ 練汰は俺を見るなり
「何か用?」
あとずさって顔をこちらに向けなかった
手が震えているようだった
「いや、部活一緒に行こうぜ?って言いに来た」
愛夢は一歩近づく
「むり…」
練汰はさらに一歩下がる
顔を会わせようとしない
「こないだのはほんとにごめん 感情に任せて行動しちゃってた …前みたいに仲よく出来ない?」
ほんとは全然悪いと思っていない
「無理 できない スゲーあのあと怒られて…それきり 口も聞いてくれない、…お前のせいだ」
うつ向いて泣き出しそうな練汰
震える肩が愛しかった
「本当にごめんそんなことになってると思わなかった
ねぇ何でもするから仲直りできないかな?」
嘘w知ってるし、ほんとは二人がギクシャクしてることを喜んでいる
二人の間に割り込んでやる
「じゃあ将吾と俺を仲直りできるようにしてくれたら考えるよ」
練汰はそう言ってチラッとこちらを見た
幼馴染みだから、愛夢とはずっと友達として仲良くしてきたから。
そう思って。
きっとあれは疲れてたから、一度だけのことだから。
バカな練太なら、そう思ってるんだろう。
「うん 全く問題ナシ!仲直りさせてやる」
「本当?」
「OK」
にやりと愛夢は笑った
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