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バカは風邪を引いたことに気付かない(将練
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練汰がインフルエンザにかかった
朝学校に来て一時間目に入るまえに早退した
放課後アイツの家にプリントを届けにいかなくてはいけない
どうせ行くつもりだったし、ついでにという感じだが
ピンポーン
ガチャ。
「何?」
練汰、…学校来てすぐ帰った馬鹿
「これお前の分の今日のプリント持ってきてやった」
将吾、…一人じゃないな 愛夢、流碧が一緒か
練汰、将吾、愛夢、流碧は小さいときから仲の良い友達グループだ
「いききれてんぞ大丈夫かよ っゲホッ」
練汰 真っ赤な顔 マスクと冷えピタ
…ヤってる時のかおみたい
「それはこっちが言うことだろう?てか心配かけんなアホっインフルとかあり得ねーから、…体大丈夫?」
ぎゅっと抱きしめられる
いつもより強くて優しい
ただてさえ熱であついのに将吾の体の熱とか心臓のドクドクでさらにあつい
「しょ、…うごぉ~あついっ」
ボソっという
「ん?聞こえねーよ」
「ハァハァ…」
熱いっはなしてくれー
「っ辛そうだな 俺にうつして治ればいいのに、…」
顔を手で持ち上げられる
ちゅっ
「ん!?っ 」
ちょっちょっとほんとにうつすきかぁ?!!
「ちょっとおっんっい!」
こんなことしたらほんとにうつるぞ!
ちっちゅ ちゅっ
どうしよう うつしたくない、…力入んないよ
体がふにゃってする
「んんっんっあっんっ」
練汰 練汰…
くちゅ
「はぁはぁ、っはぁ、…ふー」
うるうるの目 風邪だから?キスしたから?どっちだろ
「本当にうつったら大変だろがっゲホッ!」
キスなんかしなくていいのに
「お前がなおるなら良いんだよ気にすんな。俺の勝手だろ?」
そう言うと将吾はプリントをくれた
「いやいや治んないからw…ゴホッ」
このとき後ろの人たちは何をしてるのだろう。
見ざる聞かざる。
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