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熊谷先生の憂鬱3
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(熊谷先生語り)
その日の3限は、授業も無く、デスクワークをする気にもなれなかったので、久々に屋上で煙草を吸ってみることにした。
屋上に行くといけないことをしている生徒が必ずいて、それを注意するのも俺の仕事だからだ。
キィ……。
鍵が開いていた。
誰かいるな。
施錠してるはずなのに、すぐ開けられてしまう。
屋上は太陽の光がめいっぱい降り注いで眩しかった。
フェンスにもたれて、まずは一服する。
葵は授業を受けてるのかなと、さっきの続きを考えようとしていたら、どこからか声が聞こえてきた。
「ねぇ、キスしない?」
「えっ??お前に?」
「そうだよ。僕以外誰とするの。」
この声どっかで聞いたことある……。
2人とも知っている声だ。
つい最近、説教をした奴らに間違いないと思われた。
声の主はすぐ側にいた。
「お前ら…………」
俺が顔を出すと、2人は固まっていた。
島田真理と山本光輝だった。
なんでこのコンビになっちゃう?
島田の尻軽さと山本の不憫さに笑えてきた。
また島田……。呆れる。
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