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海とドライブ1
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(熊谷先生語り)
葵は助手席で機嫌よさそうに乗っていた。
愛しくて思わず手を握った。
運転中だからね、手を握るぐらいしかできない。
実家に帰るのは久しぶりだ。
さっきの電話は、弟の和樹だった。
実家は改築するため、仮住いに引っ越すのだが、俺の荷物を捨てていいのか分からないから見に来い、というものだった。
ほとんど捨てていいものだけど……。
和樹が、何か怪しい箱があるけど、開けていいか聞いてきた。
何も書いていない白い箱………。
うん?そんなのあったか?
白い箱……。白い……。あっ
思い出した。
あれは……開けてはいけないし、処分されても困る。
俺は、今日中に取りに行くから開けるなと言って電話を切った。
あの箱は回収しないといけない。
葵には、今日1日、名前で呼ぶように言った。先生と呼んでいるのを他人が聞いたら、生徒と教師の関係がバレバレだからだ。
特に田舎だから、良からぬ噂を立てられたらたまったもんじゃない。
すでに良からぬ仲だけど。
自分から佑くんって呼べって言ったけど、恥ずかしい。
佑くんって年じゃないし。
けど、恥ずかしいなんて言ったら葵に利用されて弄ばれるから、我慢する。
佑くんに慣れるまで、我慢。
「佑くん、飴舐める?」
さっき寄ったコンビニの袋をごそごそしながら葵が言った。
「煙草吸いたいから、いいや。」
「だーめ。煙草の吸いすぎは体に良くないから、飴舐めて。」
無理やり口に飴を入れてきた。
一緒に指も入れて、口のなかをぬるっと掻き回してきた。
うーん、エロい。
俺は指に吸い付いて、舌で包んだ。
飴の甘い味が口に広がる。
飴と一緒に指を転がす。
「…………やめて………」
俺の口から葵の指が抜かれた。
「葵からやってきたんじゃん。運転中なのに。」
それからは、大人しく座っていた。
かーわいー。
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