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海とドライブ4
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(葵語り)
先生の断捨離は……笑えた。
エロ本とか、エロDVDとかいっぱい出てきた。
爆笑しながら捨てる。
人妻系が多かった……ふふふ。
俺が箱から出して、先生が捨てるか、取っておくか決める。
あっと言う間にゴミ袋がいっぱいになった。
先生は足らなくなったゴミ袋を取りに行った。
俺は一人で黙々と作業を続ける。
そしたら、ダンボールの底の方に小さな箱があるのを見つけた。
今までのものとは明らかに雰囲気が違う。
ドット柄の可愛らしい箱。
嫌な予感がした。
開けてはいけない気がしたけど……好奇心が勝った。
そっと蓋を開ける。
可愛らしい箱からは、高校時代の先生と彼女らしき女の子の写真が沢山出てきた。
うわーー見たくなかった。
海の件から立ち直ってなかったので、更にダメージを受ける。
一緒に写っているのはさっきの女の人かな。
高校時代の先生は、今とは違うけどかっこよかった。
茶色い髪が若さを物語っている。
仲良くくっついたり、互いを撮りあっこしたり、布団で寝ているものまであった。
これ、どうしよう。
写真は箱にしまっておけばいいけど、
見てしまった俺はどうしたらいい?
嫉妬で狂いそうなこの気持ちはどうしたらいい?
涙がじわっとにじんできた。
だめだ。ここで泣いちゃいけない。
先生を心配させてしまう。
先生は俺を好きだって言ってくれた。
だから、何も不安はないんだよって。
この涙をどうにかしないと。
ドット柄の箱はこそっと取っておく箱に入れておいた。
中身を確認されるのも辛かったので。
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