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僕は母と家に帰り、お互い言葉少なく、
形ばかりの量の夕食を摂った。
僕を1人にさせられないと思っているから、
兄が重体でも母さんは一緒に帰って来たんだ。
僕の身体を案じて。
兄のことだけでも、胸も頭も爆発しそうなのに、
自分の心配までさせる事が悲しかった。
いつもこうだった、、
僕が優先で、兄さんが放っておかれる、、、
兄さん、、、兄さん、、、
部屋に戻って、机に突っ伏して必死に無事を祈った。
兄の気配が感じられないことにゾッとして、
急いで兄の部屋に行った。
飾り気一つない部屋は、綺麗に整い過ぎていて、
僕の心を冷やす。
兄さん、、、
この部屋に来たら、もっと涙が止まらない。
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