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81 天海と日向 会いに
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事が事だけに、
逢瀬家では、この事件を公にはしなかった。
しかし、急な小田切の退職と、
1週間経っても、2週間経っても、登校しない潤の入院は、噂を生んだ。
「ねえ、天海、潤、どうしちゃったんだろう。
先生に聞いても、ちゃんと話してくれないし、
噂、違うよね。
小田切先生にレイプされたとか、、、」
「それは噂だろ?
でもそうだな。一度潤の家に行ってみるか」
「行く行く!行こう!」
初夏6月の日曜日、
2人は逢瀬家の家の前で、家族を待った。
夕方、車が停まり、華奢で儚げな少年と、
疲れ切った様子の母親らしき女性が降り、
2人に気づいた。
「あ、、、こんにちは!
僕たち、潤くんのクラスメイトで、
悠野と、日向って言います。
潤くんがずっと学校を休んでいるので、
心配で来たんです。
あの、、、潤くんは、、」
「あ、、少し待っててね、
マコ、家に入って、ベッドに行きなさい。」
青白い顔の少年は、潤の弟だろう。
僕たちに会釈すると、玄関から中に入っていった。
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