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誠一郎に促され、天海と日向はICUを離れ、病院を出た。
「ううっ、、、ううっ、、、!ひぃ、、、、っく、、、、」
日向が号泣する肩を抱きながら、天海も唇を噛んだ。
骨と皮のような潤が、
息も絶え絶えに悶える姿が、脳裏から消えない。
「潤、、、が、、、潤が、、、あんなに、、、あんなに、、、痛そうで、、、
何が、、あったの、、、
天海、、、あんな、、の、、酷、、い、、よ、、、
ううっ、、、ううっ、、、」
ついに日向が歩くことも出来ず、座り込んで泣き始めた。
「俺たち、、さ、、、潤と、、
本当の友達に、ならなくちゃ、、な、、」
天海が日向を抱き起こしながら言った。
俺たちが来たことを伝えてから、潤の呼吸が乱れた。
なおさら痛みも増したのか、
動かない身体を必死に曲げて、息を荒げていた。
首を振る潤の姿、
2人は突き放された気がして、寂しかった。
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