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※恋が繋がる、愛になる。
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とても恥ずかしいことを、口走りました。実はずっと、今日一日ずっと心臓がバクバク言ってて、ダサいぐらい緊張してました。
もしかしたら今日、こうなるかも、って思ってた。俺の覚悟ってすげぇ、ワカメと…その、ほんとに、ほんとに俺、付き合ってんだなぁって。
もたもたしながらゴムをつけるワカメを見ると、ほんとにこんなクソみたいなイケメンが、童貞なんだな、と思い知る。いいんだけど、童貞で。その童貞、俺にくれるってんだから、こいつだって大概俺のこと好きだよなぁ。
耳の奥で、好きだけじゃ足りないと言われた言葉が、声が、何度も反復して、何度も、響いて、むず痒い。
ワカメは、文句もいうし口も悪いし最悪だしワガママだけど、絶対嘘だけはつかない。素直じゃないしイライラするけど、嘘だけは、つかない。だからさっきの言葉はワカメなりの精一杯、それを受け取った俺はもう、頭掻き毟りたいぐらい幸せで、それを噛みしめるようにぎゅっと目を瞑った。
むかつく。ゴムつけんのに何分もかかる手際の悪さも、余裕ない顔、してんのも。むかつく。…かっこよく見えるからむかつく。むかつく!
「えーと、出来たか?」
「あー多分、大丈夫。で、お前はほんとに大丈夫なんだな?知らねェからな。」
「なめんな、大丈夫だよ。さあ来い。」
ワカメの指が、俺の頬を撫でる。手ぇデカイな、顔、掴まれそう。親指の腹で目元をこすられて、ワカメの顔が近づいてきた。目、ばっちり合ってる。瞬き、したくねぇなぁ。ほんとむかつくぐらい綺麗な顔しやがって、ほっぺたも、耳の先も、赤いよ、お前。
ほんと、人間ってどうなるかわかんねぇもんだ。ついこの間まで大嫌いだったなんて嘘みたい、こんなに近くにいるだけで胸が痛いぐらいなのに、今まで平気な顔で喧嘩して、取っ組み合ってたなんて。
いろいろあったよなぁ。ここまで来るのに、すげぇいろいろ、あったよ。泣いたし、苦しんだし、でもお前の恥ずかしい告白ひとつで何もかもどうでも良くなった。このデカイ手、ゲームばっかやってた、下ばっか向いてた、根暗でどうしようもないお前はもう俺の、俺の、です。
ぴと、とあてがわれたのが分かると体が大袈裟な程に震える。あー、あー、まじ、まじかぁ、まじで俺たち、やっと俺たち、
「っ、あ!っ、っ、ふ、…」
むに。っと、した。肉の感触、指とは違う熱さ、質量、まって、これは…!思ってたより苦しい!ゴムがケツに擦れる、痛い、い、たい、摩擦?いや、まて、何かおかしい!
でも俺が挿れろつったんだ、今更やめろなんて言えねぇし、これ多分、先っぽも入ってない。変な汗でてきた、腰の奥、首の後ろ、耳の中、あつ、熱い、い、ってぇ…!!
「っは、ぁ、うっ…ん」
息をするので精一杯だ。死にそう、死なないように酸素をありったけ吸い込む、まって、痛いというより、重い…!
散々慣らしてくれたもんだから切れたりはしてない、ピリッとくるあの痛みはない。ただだから、ゴムが、ゴムがこすれてる!
内壁を押し上げてくる感覚がすごい。異物を出そうと腸が必死こいてる感じ。だめ、だめだって俺、それ出したらだめ、ちゃんとナカまで入れろ、入ってきていいもんなんだよ、それ、お願いだから!力を抜くためにワカメの腕に爪を立ててしまう。傷になって、風呂んとき染みるだろうなって、頭の片隅でそう思うと自然と手が拳を握った。ずる、ずる、ワカメの二の腕から手首までずり下がって行く俺の手、ワカメは「…っいい、から掴んでろ」と、全くもって声になってないぐらい、掠れて、小さな声で言った。泣くぞコラ。
「せ、まい…!!力ぬけ、よ、腹、痛くねぇのお前!」
「ぬい、て、るだろーが!は、っも、まっ、て、とりあえずソコで止めんのやめろって!」
「いや、…進まねぇんだよ!どうすんのこれ!このままいっていいのか!?」
「知るかよぉ…!そんなの、はぁ、っ、お前の、感覚だろ!先がありそうなら、っ、進めよ!」
直腸なんだから先が無いわけないだろ、まじ今どこまで入ってる?
俺、見えないからわかんねぇんだけど、これはうんこが出そうな三秒前ぐらいの感覚なんだけど!つまり先端!?先端しか入ってねぇよな!?きついって、じく、じく、する。それに一つだけ自分でもわかることは……ケツの穴が、口あけてる感じ。ひくひくしてるの、わかるんだよ!恥ずかしいんだよ!さっさと、してくれよボケェ!!
ワカメがごくり、と唾を飲んだ。俺が腕から手を離すと、ワカメの腕が、俺の腰をぐっと掴む。
そして、
「ひ、…!!あ!ぅ、…!」
ずりゅ!っと一気に、奥に、突き刺さった感じ、ずぷ、ずぷ、ねじ込んでくる、感じ…!!!
質量が尋常じゃない、息、できね、浅い呼吸を繰り返してると、ワカメがおろおろと動揺しはじめた。
「っ、おま、大丈夫かよ、は、…鯉みたいになってっけど」
「こ、いって…もっとなんか、たとえ、あっ、た、だろ…ふ、っ苦しいいぃ……」
「悪、ィな、むり、もうごめん、挿れ方、わかっちまったから、動くわ」
「ぃ、あ…!っ、ッ!え、…抉れる…!!」
奥。それはさっき、ワカメの指が届かなかった、痒くて仕方なかったとこ。そこに届いてるそれはワカメのもんだって、分かってっけど、あの、重いし、苦しいし、痛くないけど、俺に余裕は微塵もない。動く、動くってあれか、動くのか、思考を整理している隙に…ゆっくり抜けていく。あ、あ、あ…!!!
「抜けんの、やば…!!!」
イイとこを絶妙に掠めて抜けていく、苦しさより快楽が襲ってくる。ベッドのシーツを思いっきり握る、これ、俺今、脚開いて、やばい格好してんのに、感じてるとかマジ…マジやばいよ、ワカメの、女じゃん。
「……………。」
「……………………あ?」
半端なとこまで抜けたところで、ワカメの腰が突然ピタリ、と止まった。え、なに?童貞のくせに焦らしプレイ?困惑してワカメの顔を見てやろうとしても、ワカメが下をむいてる。というか己のちんこを見つめてる。え、なんのプレイだよ、変態かよ。どう声をかけようか迷っていると、ワカメの口が開いた。
「………挟まった。」
「…うん?」
「………ゴムに、ちん毛が、挟まってたんだけど!やっ、ばいこれ、これ、動くと引っ張られて痛い死ぬ、オイお前とりあえずゆっくり抜いてくんね?!」
「はあ!???おま、俺が抜くのかよ、この体制で?!アホか無理だから!アホか!なんでゴムつけたときに気づかなかったわけ!?」
「お前体毛にガムテープくっつけた瞬間は痛くねぇだろ!!ひっぱったら無茶苦茶いてぇだろ!!その原理だよ!!やばい、これは、これは、痛すぎ!!」
ワカメがなんか半泣きで訴えてくる。こいつほんっと肝心なときに全然かっこつかねぇ!アホじゃね!?どんだけちん毛長いんだよ!!
「まてまて落ち着けワカメ、とりあえず、とりあえず俺が抜くのは物理的に無理だからお前はその、挟まってるとこを握れ。そして痛みを緩和しろ。」
「わかんねぇよどの辺りが挟まってんのか!!」
「根元だろ普通に考えて!そこまでは抜けてんだろ!んで!俺力最大限に抜くから、我慢して引き抜け!わかった!?」
ワカメの目をじっと見ると、やっぱり半分泣いてる。こいつ意外と痛みに弱いよな、いやもう、アホか。俺は深く息を吸い込む、ゆっくり、ふーっと息を吐くと同時に、ワカメの息子さんが尻の穴からずるりと抜けた。
ゴム、つけるの下手すぎ。始めてだから仕方ないとしても、ちん毛くらい確認しろよ!
ワカメの指がぐるり、のゴムの周りをなぞって。挟まっているらしい毛を取り除いていく。俺、股開いたままで待ってる。
「ぶはっ!」
「………なに笑ってんだよ」
「ははっ、はっ、いや、笑うだろ。なんだこのハジメテ!あーウケる!」
「っせぇな、俺だってこんな予定じゃ無かったんだよ!」
「で?もうイケそ?」
「余裕。…もっかい、していい?」
「当たり前だろ、ココでやめたらお前、男失格だから。」
俺の了承を聞いた後に、ワカメがローションをゴムの上から垂らす。ぬらぬらしてる。なんでそんなことすんの?って聞いたら「お前、ゴムこすれて痛そうにしてたから」と言われた。そんなことに気づくならちん毛挟まってる致命的なことに気づけよ。
さっきとは少し違う、ぬるりとした感覚。尻の穴に充てがわれて、すんなり入ってきた。すんなり?っていうか、さっきよりはスムーズに。俺も、さっきより全然苦しくない。
にゅる、っとしてる、気がする。それ。奥に届く、それ。ぎゅ、と目を瞑ると、瞼にキスが降ってきた。
「かっこつかねぇな、俺。」
へへ、って、顔で、笑うなよ。
そんな犬みたいな顔初めて見たわ。なんか、顔がいいって得だよなぁ、なんでもカッコ良くみえるし、なんでも可愛くみえるし、なんでも許せる。
質量のあるそれを、受け入れられるからだになった。こんなこと、お前とじゃねぇとできねぇの!わかる!?
多分俺ぐらいだよ、こんなダサいハジメテも、笑えるぐらい心のでかい男はさ。
「っ、あ、ははっ、あっ、あ!ぁ、…ふ、はははっ!へへ」
「は、…!りょう、すけ!なに、笑って、んの!」
「う、くっ、…はは、いや、…あっ、…あっ!ん!ふへ、へへ、め、んどくせーの、好きんなった、なぁって」
幸せすぎて笑える。不慣れな腰使い、時々かすめるいいとこ、余裕なさそうなワカメの顔、目を見つめるとすぐにキスをくれる、ぬるぬるしてんのが腹の中動き回ってるだけなのに、この重さは、多分柳のそれの重さだけじゃない。
「笑う、なよ…!」
「んぁ!ぁ!は、ぁ…あは、ははっ、むり、ぃ…ちゃんと、気持ちいから、遠慮すんなよ、……き、」
ずっと、ずっと、なんか照れ臭くて呼べずにいたけど、なんか今なら、今しが言えない、気がする。
「清史、」
ぼっ、と顔が、熱くなった。ワカメもすげえびっくりした顔してる。いたたまれなくなって、ふい、と顔をそらすと、ぐいっと顎を掴まれた。
「もう一回」
照れ殺す気かこの男……!!!
でも、ワカメの顔が、唇噛み締めて、眉間にシワよせて、泣きそうな、嬉しそうな顔するから、…仕方ねぇなぁ。
「きよ…んっ!むっ、んん」
名前を呼び切る前に唇を塞がれた、深く、深く、今までにないぐらい。
ダメだ、俺。
…泣きそうになるぐらい、こいつが愛しい。
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