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食堂で坂井が言っていた通り、
御幸一也は、投球練習場で降谷の球を受けていた。
降谷暁は、1年生ながら、迫力のある豪速球で三振が取れる本格派ピッチャーとして、他校の注目を集めつつあった。
(か~っ何で降谷に捕まっちまったかな~
せっかく純さんと約束できたのになぁ…)
このチームの正捕手である御幸は、降谷の球を受けながら、心の中でボヤく。
(コイツ、しつこいからな~…でも、そんなに投げさせる訳にもいかない…)
降谷も、もう1人の1年生ピッチャーの沢村栄純も
練習熱心だ。
部活の練習では飽き足らず、いつも遅くまで自主練習をしている。
だが、体を休めるのも必要な事だと、いくら言っても聞く耳を持たない。
疲労がたまって、つまらぬケガなど されたくない。
「よし!良い球だ。そろそろ終わりにしようぜ」
御幸は頃合いを見て、降谷に声を掛けた。
が、しかし…
「まだ、全然、足りません」
ギラギラした眼で答える降谷に、しばし途方に暮れる御幸だった…。
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