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恋なの?(降谷モノローグ)①
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はじめの頃は、ただのガラの悪い3年生だと
思っていた。
目付き悪いし、乱暴な物の言い方だし、アゴヒゲ生えてるし。
自分はピッチャーで向こうは外野だから、守備練習で一緒になることもないし。
僕は同学年の沢村くんみたいに人とすぐ打ち解けられないから、話す相手も限られるし。
接点がなくても良いと思っていた。
夏の大会前の練習試合の時に、意識した。
自分のフォアボールで自滅寸前の立ち上がり。
点を取られたくなくて、キャッチャーの御幸先パイにアドバイスを求めたら、バックを信じて投げろって言われて、そんなもんか、と思った。
そして、投げ込んだ球をセンターに持っていかれて
ハッとした…
その時に、あの人が、伊佐敷先パイが、
センターフライを押さえてホームでランナーを刺した。
目の覚めるような返球で。驚いた。
チェンジになってベンチに戻る時。伊佐敷先パイに
「ひとりで野球やってんじゃねぇぞ」って言われた。
チームの皆も、そうだ、って顔をしていた。
嬉しかった。
でも、言葉にしてくれた伊佐敷先パイに対して一番気持ちが動いた。
僕はひとりじゃない
この事を気付かせてくれたのは、伊佐敷先パイだ。
伊佐敷先パイ…伊佐敷さん…純さん…
いつからか、グラウンドで純さんを探すようになっていた………
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