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episode ~ 引退試合後の哲さん純さん会話仕立て①
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「あ~、今日の引退試合、面白かったな…!
延長には なったものの、オレら勝ったし!
…やっぱ 野球は、やってナンボだな、哲! 」
「ああ…片岡監督が、辞める気でいる、と いうのも後輩たちに伝えられたし…
あいつらの戦う覚悟も見受けられたからな、純 」
「秋の大会のブロック予選通過は決めたものの、
あいつら イマイチだったからな…
監督に無理を言って、引退試合を1ヶ月早めてまで戦いに来た甲斐は あったみたいだな 」
「そうだな、純」
(哲と2人で、野球のことを話すのも 久しぶりな
気が するな…)
「哲はイイよな、大学も決まってよ。
…オレは どうしたら良いか、まだ分からねぇ 」
「野球は 続けないのか? 純 」
「続ける、…と思う。………多分」
「多分 ? 」
「ああ…多分…
…てか、いいんだよ オレの事は!
どっちにしろ、勉強しねぇと 始まらねぇ! 」
「そうか…」
(ああ、この目だ…哲の、この、
何もかもを包み込んでくれそうな この目。
ふっ、と笑いながら この目を向けられると、
オレは どうしていいか分からなくなる。
胸が締めつけられるような…
すがりつきたく なるような…
チクショウ、どうすりゃ良いんだ ?! )
「純? どうかしたか? 」
「え…いや…」
(やべ、すげぇドキドキしてる……
何だ 今日は? 久しぶりに試合して、アドレナリン出まくったせいか?! )
「なあ、哲 」
「うん? 」
「オレよ……」
(なんか…気持ちが昂ってて…収まりがつかねぇ感じ…)
「ああ」
「オレが、哲、お前のこと 好きだ、って言ったら
…お前 どうする……?」
(うわっ、オレ、何 言い出してんだっ?!
ぜってぇ言わないつもりだったのに!
……引かれる!哲に絶対 引かれるっ!
ほら、哲のヤツ、ビックリして固まっちまってる
………しくったーーー!!)
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