アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
連理之枝-れんりのえだ- <7>
-
(……はいら、ない……どうしよ……)
覚流は榊が見守る中彼の上に座って挿入を図るが、何度やっても失敗を繰り返していた。
「そのまま一気に座っちまえよ。体重使った方が入れんのキツくねえだろ?」
「そ、だけど……うまく、いかなくて……」
何度も何度も昂りに蕾を近づけるのだが、いざ挿入、という時になって宛がっていた蕾から外れたり、ローションの滑りも手伝って蕾を抉り、擦り上げながら逃げてしまったりとなかなか覚流に納まろうとしない。
失敗を繰り返し続けてもどかしい感覚だけが高まって。
覚流はとうとう榊の足の上に座り込んでしまった。
「……と、しき……だめ、入らな、いよ……」
覚流が強請るような表情で榊の顎の下に唇を近付ける。
「敏樹が……入れて……」
お願い……、と身体を重ねるようにしながら、下腹部を榊の身体に擦りつけるように腰を押しつけ始めた。
「早くぅ……。も、……がまん、できな……い」
「しょうがねえなぁ。……じゃあ」
甘い声になりながら自分の上に横たわっている彼をそっと隣に下ろす。
「うつ伏せになれよ」
身体を起こし、覚流がうつ伏せになるのを手伝うように手を伸ばす。
「これ……、で……いい?」
「ああ。上等だ。……もうちょっとケツ上げてみな?」
こうやって、とうつ伏せになった覚流に臀部を上げさせるように下から持ち上げる。
「んんぅ……っ」
「ったく、かわいいことしやがってからに……」
にや、と笑ってから、中指を少しだけ潜り込ませてやると、覚流はひくりと身を竦ませた。
それを見ていた榊は、一気に指を根元まで埋め込むことに簡単に成功する。
内壁を揉みほぐすように突然現れた感触に、気持ち良さそうな声を上げながら先走りの透明な体液をその先端に滲ませた。
「ぁ……んっ、イきそ……」
「構わねえよ。好きなだけ気持ちよくなれ」
中指の腹がこりっとしたしこりを探し当てて一瞬だけそれを擦り上げた、……その一瞬だった。
「やんっ!!!!!」
目を見開いて、指を締めあげる。
そして、覚流はあっけなくシーツに吐精してしまったが、今日何度目だったのなど数えているわけもない。
「またイッちまったな」
わざわざ身体を伸ばして頬にキスを贈ると、覚流が唇でのキスを求めてきたので榊はそれに応えた。
「……さて、そろそろ俺も限界だから挿入れるとするか」
「ぁ……とし、……今日は……中に……出して……」
普段なら薄いゴムをしてからでないと挿入は嫌がる。しかし、今日は様子が違うようだ。
細かいことなど気にせずに、榊をとにかく感じていたい。
そんな覚流の思いが、榊にも伝わっていた。
「……いいのか?」
小さな動きで首を縦に振る。
「……いっぱい、ちょうだい……」
蕩ける様な熱っぽい顔で発せられた掠れた声。
そして指なんかじゃ物足りない、とばかりに扇情的に揺らされる腰。
そんなことをする覚流を見てしまえば、断る理由などあっというまに吹き飛んでしまった。
「少し苦しいかもしれねえけど我慢しろ……」
小さくヒクつく入口に、代わりとばかりに硬く緊張した己の昂ぶりを何度も迎え入れることに失敗していた蕾にしっかりと宛がった。
「すぐ悦くなるからな……」
そう言うと、ぬるりとした感触に助けられ。
先端だけ潜り込ませたいつもより少し緊張の度合いが大きい榊のそれは、彼に攻められる喜びを待ちわび、うち震える覚流の胎内に何の抵抗もなく飲み込まれていった。
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
7 / 9