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噂の同窓会の日が来た。
ちょっと安そうな居酒屋でみんなで集まって飲む。
普段と同じみたいだけど、高校の奴らと飲むなんて初めてでちょっと楽しみにしてた。
俺は先に行って…
本当は智也と一緒に行く予定だったんだけど、別れ方とか考えてたら顔を合わせらんないなーって。
いや、そもそも「一緒に行こう」って言っても「お前先に行け」って言われてるだろうから結果は同じか。
個室に入ったらみんなに「堀川じゃん!!」とか騒がれたけど、色々と変わったみんなを見るのは面白い。
「ゆう!」
「あ、駿」
そして一番最初に個人的に話をかけてきたのが俺の従兄弟の駿だった。
「お前すっげー痩せたな。食ってんの?なんか風邪すぐ引きそうな顔してるし」
「お前失礼だな。食ってるよ。仕事で忙しいんだよ。つか望月は?ついに別れた?」
「あ??俺と拓海は別れませーん。あいつは遅れてくるんです!」
「あっそ」
久々すぎてなんだか緊張もしてたけど、いざここに来ればみんなと昔みたいに話せるんだなー。
楽しいかも。
次々と知ってる顔が入ってきて、望月と桐島も来て……
智也……が女と一緒に来た。
(マジで浮気なのか?)
浮気かどうかは関係ないはずだったのに…
やっぱり傷つく。
「おー、入江じゃん!おひさー」
「おう。」
「なーに佐藤さんと一緒にいるんだよ〜やらしいぞ」
「いや、そこでばったり会っただけだから。」
(ふーん…ばったりねえ?)
チラッと俺の方を見た…気がする。どこに座るか考えてるんだろう。
俺から「ここ空いてるよ」とか言いたい…けど絶対に嫌そうな顔されるからそんな事はしない。
「俺どこに座ればいいの」
「どこでもいいから早く座れよ。あ、堀川の隣空いてるぞ。お前ら仲良しじゃん」
「……まあ」
しょうがなくかな?しょうがなく俺の隣に座った。
俺のもう隣にいる駿や望月に挨拶してから、みんなが頼んだビールが用意された。
「そういえば入江って堀川と同居してんだろ?」
「え?マジ??そういえば仲良かったもんなー。今でも親友同士ってすげえよな」
何故か俺らの話になって、すげー居心地悪い。
反応に困るし。
『親友じゃなく付き合ってます』
なんて言える日も来ないし。
「ああ。堀川とは仲良くやってるよ。」
「へー。いいなー、堀川と住むの」
は?
「え、なになに、お前いきなりのカミングアウト!?」
「ちげえよ!だから、なんか、堀川ってそこにいるだけで癒しっぽいじゃん??口は悪いけどなんか癒しじゃん??」
「あー、わかる。」
「いや、俺は断然駿のが癒しになるけど」
「望月は一条しか見てないからだよ!」
惚気は別として、癒しとか言われて照れないわけない。
癒しって普通女子じゃね?
「癒してる…つもりなんかないのに」
「そういうとこが可愛いんだよ!お前!」
「バカじゃないの」
可愛いって言われて喜ぶ系男子じゃありません。
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