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二度目の
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自分がよくわからなくなってきたんだ。
ゆうともう一度、関係を取り戻したが、それでも心がいっぱいいっぱいにならないのはどうしてなんだ。
何かが欠けている…
何かが違う…
こんなの…違う。
そう思うのは何故なんだ。
自分で望んだはずだ、記憶を失ってるゆうもしっかり愛すと。受け入れると。
そして俺もゆうに愛してもらってるんだ。
問題なんてないはずだろう。
何が不満なんだ…
本心、嬉しかっただろう?
ゆうが俺の事を忘れて、何もかも知らなく俺をただ好きでいる彼が愛しいと思ったんだろう?
なのに…何が不満なんだ…
俺は、あの時出来なかった事を出来るだけ全てゆうにしてあげたいと思い、連絡を必ずして、出来るだけ毎日会って、飯食って、手を繋いで、この関係に恥らないと決めたその日、ゆうの職場まで迎えに行ったら彼が入り口にぼーっとしながら突っ立ってるのを見かけた。
そういえば、ゆうは最近こんな事が多いかもしれない…
何を考えてるのか、聞きづらいし…
でもぼーっとしてるから逆に何も考えてないのかもしれないし…
そう思い声をかければ驚いた顔をしてからも、俺の大好きな綺麗な笑顔を見せてくれるから心は満たされる…
はずなんだ。
飯に誘いたかったが、ゆうがあまりにもお疲れのようだったから、家まで送ってから帰ろうとしたのに、家に上がってというお誘いを受け…
正直行きたくないと思ったんだ。
だってあそこには…橘さんがいるんだから…
前にも、謝りに行った事があるアパート…
外から見ても小さくて、そんな狭い空間にあの人と一緒に住んでると思えば…嫉妬もするし…
でも妙に納得もする。
俺と別れて、何故あの人と住むなんて考えたのか。
俺じゃ、いつも気付けないから。
ゆうの事、何もわかってあげれないから。
それに比べれば、あの人は大人で、
同じくゆうと別れた身のやつなのに、ゆうに対する接し方が大人で冷静で…
この人になら…
なんて俺は思ってしまうんだ。
だから切り出せない…
『一緒に住もう』
という言葉を。
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