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「ちょっと、賀川!」
グイグイ引っ張る賀川に南が声をかけた。
「なんです?」
賀川は不安からイライラが止まらず言い方がキツくなる。
足を止めて振り返り南を見ると南は眉を垂らして申し訳なさそうに言う。
「ごめん。俺、八木先輩に話があるんだ。今日は先に帰ってくれないか?」
南の申し出に賀川の南の手を握る手に力が入った。
「っ!」
痛みに小さな声が漏れ、顔を歪める南の顎を掴んで上を向かせると賀川は南を睨みつけた。
「告白の返事でもしに行くんですか?」
賀川からのセリフに南が、目を丸くする。
「え?・・・何で知ってるんだ!?」
「あんたが、やたらモテる事は知ってますよ。女にも、男にもね。あの男に告白されたんでしょ?付き合うんですか?」
怒気を含む声色に南が竦む。
「あんた、男に興味あるんですか?」
「ど、どうしたんだよ賀川・・・」
賀川は直ぐに否定の言葉を返さない南に本当にお試しで南は八木と付き合うんじゃないかと思った。
「男と試しに付き合うなら俺にしろ」
吐き捨てるように言うと賀川は南の掴んでいた顎を引き寄せ噛み付くようにキスをした。
びっくりした南は賀川の胸を思いきり押し返す。
いつもと違う賀川に怖くて南は一歩後退するとそれを許さないというように手を思いきり引かれ賀川に抱き締められた。
「か、かがっ・・・!!」
名前を呼ぼうとした時、もう片方の手を後頭部へ回されて髪を引かれた。
自然と口が開き舌を滑り込まされて深いキスをされる。
「ーーーっ!・・・やめ・・っ・・・」
空いてる片方の手で賀川を押しやるがビクともせず南はされるがまま口内を蹂躙される。
「ぁ・・・っふぁ・・・か・・がわ・・・・」
賀川からのキスが気持ちよくて南の身体からは段々力が抜けていった。
足がガクガクして立つ事が辛く賀川を押し退けていた手が賀川にしがみつく形に変わっていく。
賀川は握っていた手を離して腰に腕を回し自分へ南を引き寄せた。
「んぁ・・・、はぁ・・・・・・・ぁ・・・、もぅ・・・・やめっ・・・・・・、くる・・・・・・・しぃ・・・・」
上手く息継ぎが出来なくなり南が苦しさを訴えた。
賀川は一度唇を離すと南を見た。
薄く開かれた瞳は苦しさからか涙が滲んでいた。頬は赤く、不規則な呼吸と口の端から垂れる涎が賀川の下半身を刺激する。
ヤバい、すげぇくる・・・。
もう一度キスしようとした時、遠くから人の声が聞こえた。
賀川は小さく舌打ちしてここが外だと思い出した。
「・・・帰りますよ。そのエロい顔、早く何とかしてください」
南の涎をべろりと舐めとり耳元でそう告げると賀川は手を握って南を引っ張った。
南は半泣きの赤い顔で賀川の後ろをガクガクする足を踏ん張り頑張って小走りで付いて行った。
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