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「カラオケ、久々だっからめっちゃ歌ったぁ〜」
南が背筋をう〜んと伸ばしながら満足気に言った。
「3時間は歌いましたね。俺も久々だったから楽しかったです」
「賀川って歌も上手いんだなぁー」
「そうですか?」
「うん。何か苦手な事ないの?」
「苦手?」
腕を組んで考える賀川に南がこくこく頷く。
「なんだろ?」
真剣に悩みだす賀川に南がじとりと睨む。
「皮肉な奴・・・・・。苦手な事がないとかありえなくねぇ?」
「あるはずなんですよ。ただ、今は思い付かないだけで」
焦って否定してくる賀川に南はもういいと少し頬を膨らませてた。
その膨らむ頬を賀川が面白がってつつく。
「あのな〜!お前より年上なんだからな!」
「分かってますよ。先輩」
そのまま頬を掌で包むように触れる賀川は優しく笑って聞いてきた。
「今日、俺ん家へお泊りに来ませんか?」
「え?」
「明日は学校も部活も休みでしょ?」
いきなりの提案に面食らっているとやらしく南の唇を指先でなぞってくる。
「もちろん、そういう意味で誘ってるんですよ」
賀川のお誘いに南がドカンっと顔を赤くした。
「お、お前なぁ〜!!」
手を払い賀川へ背を向ける南は耳まで赤くする。
「その変な色気やめろっ!」
「色気?」
「エロ過ぎるのっ!本当に高校生かっ!!」
「あんたより一つ年下の高校生ですよ」
手を恋人繋ぎするように絡めてくる賀川はその繋いだ手を口元まで運んで南の手の甲へキスをする。
「お泊りに来て下さいよ」
甘えるような声に南はクラクラする。
「か、母さんに聞かないと!!」
マザコンかっ!って突っ込まれるような言い逃れに賀川はフッと笑って携帯を取り出して何処かへ電話をかけた。
「もしもし、早苗さん?俺、賀川です。昨日はありがとうございました。あの、今日結弦先輩をうちへお泊りにお呼びしたいんですが大丈夫ですか?」
「・・・・・へ?」
自分の母親の名前を呼んで俺へのお泊り許可を得てる賀川のまさかの状況に固まった。
「分かりました!ありがとうございます。では、また・・・・」
電話を切って賀川は満面の笑顔で言った。
「先輩のお母さんに了解得ましたよ」
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