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嫉妬①
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きっかけは特になかった気がする、強いて言えばちょっとした好奇心。
僕が他の男と仲良くしてたら君はどうするんだろう、っていう疑問。
自分でも性格の悪いこと考えてるな、って自覚はある。でも、君はいつだって余裕があるようで、ちゃんと僕のことを好きでいてくれてるとは思ってるんだけど、僕だけが君に夢中になってるようで少し不安だった。
だから、君はどうするのかな、って。
頭で考えてるだけじゃなくて、行動しようと思ってしまったもんだから僕は救いようがない馬鹿だ。
そして、ついに行動してしまった。
放課後はいつも君が僕の教室まで迎えに来て、一緒に帰っているからチャンスはここだって思った。
仲良くする、っていってもふざけて手を繋いだりボディタッチを少し過度にやる程度だ。
君が来る時間を見計らって、決行した。
「龍、帰るよ」
教室の扉をあけて顔を覗き込ませた。
丁度僕は友達と手を繋いで談笑していたところで、心の中でそっとグッドタイミングなんてほくそ笑んだ。
だけど、こんな事態は想像していなかった。
君は僕たちを目に入れた瞬間、目を一瞬開いてすぐに僕の腕を掴んで教室を出た。
あまりにも一瞬の出来事で、僕はされるがままどこかへ連れて行かれる。
連れて行かれた先は、どこかの空き教室だった。
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