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チクっとした痛みの後に、じわじわと針が進められる確実な痛み。歯を強く噛み過ぎてギシギシ音がする。
「いたい?もうちょっとだから頑張ってね。」
手は縛られ、目は覆われ、痛みだけ与えられて。
何でこんなことしてくるの。最初っから君以外見てないのに。
痛みは涙として布を濡らしていく。
「ほら、できたよ」
目隠しを解かれて目線の先には、恍惚とした表情。
「泣かないで。痛かったね、ごめんね。
でも、これでお前を他の奴らに俺のもんだって示せるよ。
痛かった分、気持ちいいことしよ?」
止まらない僕の涙を舐めながら、しょっぱいね、なんて。
「その前に俺もあけるね」
そう言って僕の耳を貫いたその針で、何の躊躇いもなく耳朶を突き刺した。そして緑色の宝石のついたピアスをいれる。
「綺麗でしょ?お前の耳にもおんなじの付いてるから後で見てみて。ねえ、もう俺限界。お前抱きたくてしょうがない。」
その闇の深い瞳にギラリと情欲が燃えた。
ああ、僕はこの闇から逃げることはできない。
本能的にそう思った。涙は止まり、絡みつく様な視線とかち合う。あ、と思った時には呼吸を、意識を奪う様なキスをされブラックアウト。
僕と彼の耳で輝く緑色、スフェーンのピアスだけはきらきらと輝いていた。
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