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きゅう。
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「……これは、やられましたね。」
山内くんに聞いてトイレに来てみれば、そこにあったのは若様の姿ではなく、一台の端末。
それはGPSが搭載されている、若様の携帯。
拾ってみると、そこにはメモのようなものが付いていた。
"騙されたな!アホ伊月!
ざまぁーー☆
この失態がばれて、親父の元に戻されればいい"
そのメモ用紙を見て、俺は目を細めた。
バキッと、携帯ごとそのメモ用紙を握り潰す。
「……あの馬鹿兎。自分がどれだけ危険な行動を犯しているのか、分かっているのか…」
兎代……、お前は全然分かっていない。
お前のその体質が……
どれだけ危険なものを呼び寄せているのか……
すると、ポケットに入れておいた携帯が震え始める。
「はい、こちら伊月。」
『伊月くん、大変なことになった。兎代お坊ちゃんがーーーーー』
「えぇ、分かりました。……はい、すぐに行きます」
(やはり、逃げ出した途端すぐこれか。)
電話を切り、俺はさらに目を鋭くさせる
そしてトイレから駆け出し、本部から言われた目的地へと向かったのだった。
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