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Episode2-10
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「ソファ座っててください。」
「いいんですか…?」
「だから、だめなら家に上げてないですから。」
初めの診察の時は、触られるのも嫌だと感じたはずなのに
なぜか、この人なら大丈夫なんじゃないか、と
自分の中に変な安心感があった。
今日でまだ、2回しか会っていないというのにも関わらず
俺はどうやら、この人を警戒することはできないらしい。
「………失礼します。」
「別にここ、社長室とかでもないんで。楽にしてください。……俺が言うのも変な感じですけど。」
「初対面のとき、五十嵐さんすごく周りに警戒していたみたいでしたから…。なんか、すみません。」
そう言って先生ははにかんだ。
どうしてだろう。
俺じゃない誰かが、俺のソファに座っている。
本当なら、今すぐにでも全てを消毒したくなる。
それなのに。
全然嫌じゃない。
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