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人が知らぬ教え
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人と妖は血を混じり合わせてはならぬ。
妖の力は霊力と強い念により動かされている。
人は力を持たぬ魂、故に念の強い生き物。もし血が混じり、念だけが強く成長すれば体は邪悪な霧に覆い隠され、霊力に魂を喰われてしまうであろう。
人と神は血を混じり合わせてはならぬ。
神の力は強い物で生命力が強い上に、魔の力を跳ね返す強い力を持っている。故に子を人々は決して受け入れようとはしないだろう。
また、人は欲が強い魂。魔の力を跳ね返す強い力に踊らされて、欲求者は力に魂を喰われることであろう。
神と妖は血を混じり合わせてはならぬ。
神の力が光であれば、妖の力は悪そのもの。
光と悪が混ざり合えば、身体は常に疲労が溜まり、体内で暴れはじめることであろう。
二つの重りは振り子のように揺れ、少しでも外れれば、魂が喰われるだけでは無く、体ごと大気に飲まれ災いとなるだろう。
人は神を讃え、妖を恐れる。
それが正しき道であり、平和の証。
もし、世の振り子を乱す魂が誕生したのならば、"禁忌ノ子"として恵まれぬ一生を過ごすこととなろう。
世界は脆く、また儚いのだから。
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