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期待と失望Ⅱ
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何も進展がないまま夏休みを迎えようとする、7月半ば。
いつもの俺なら自分から話にいけるのに、巡だけはそうもいかない。
怖い?
違う、怖くなんかない
不安?
何が?
自信ない?
……わからない。
あの日から繰り返される自問自答。
質問も返って来る答えもいつも同じ。
巡のオーラが
近付くなって言ってる。
そんな事言われたら、俺は更に深みを求めて突っ込みたくなる。
立ち入り禁止、触るな、気にするな
言われると逆に気になるあれ。
暑い、、怠い、、
巡に少しでも近付く方法はないか、無い頭で考えても、無いものは無い。
初めての人種は、全てが初めてなのだとこの時気付いた。
「いーぶき!ねぇ、今日は一緒に帰ろうよ」
「んー…別にいいけど」
女友達に言われて、どうせ今日もダメだろと諦めて返事をする。
そんな適当な返事に喜ぶ友達。
今は忘れよう。
忘れた頃に何とやら。
俺は友達と話し込んだ。
どこか上の空で、聞いてなくて、怒られて。
心配されて…。
心配されたら異常な範囲まで来たんだと思い知らされる。
俺が頑張ろうとする姿勢が、空回りが、矢面に立って痛々しい。
二人きりの時に話さないと何も変わらないけど、考えて、実行して、工を成す時が来るのだろうか--。
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