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変化ない日常Ⅳ
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仲間を応援して、喉を枯らし、全力で走る。
傷を作って、変な人連れて来て、会場全員を戸惑わせる。
そんな本気な遊びの体育祭も無事に終わった。
優勝は逃したけど、最優秀賞を取れた。
悔しがる奴と喜ぶ奴と様々な感情が教室で入り混じっていた。
俺と凪が一所懸命に作ったあの大量のお花紙は、門に、看板にとあらゆる場面で使われていた。
目に見えているからなのか、それが何処と無く嬉しかった。
それでも、俺の心は完全には満たされなくて…。
今日、巡は姿を見せなかった。
学校に来てるような感じもしなかったから、休んだのかもしれない。
軟弱に見えないし、何かまずい病気があるとも思えない。
もし、他人とワイワイするのが嫌いだとするのなら、準備期間も居残る訳がわからない。
巡はやっぱり謎多き人物だ。
「柊季!お祝いしよぉ!」
「クラスの奴等ですんじゃねぇの?」
「そう言うの面倒いしこっちはこっちでやろうよ!」
女友達が言う。
凪もその他の友達も賛成するから、俺も賛成するしかなくて夜はお祝い会が開かれる事となった。
男友達の家で開かれたお祝い会は、最終的に目的がなんなのかわから無いくらいに騒がしくて煩かった。
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