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青黒い蟠りⅣ
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地球が半周したように一日が長く感じた
朝の記憶がない程一日ずっと上の空だった
気付けば授業が始まっていて、気付けば授業が終わっていた。
開いたノートは真っ白で
出しっ放しのシャープペンの芯は新品の形状のままで
消しゴムもカス一つ無く丸みだけを帯びていた
唯一減っていたのは無意識に口にしていたらしい、お弁当だけ
ただ、珍しい人種だから気に掛けた。
ただ、謎で包まれていたから気になった。
巡の存在がここまで大きくなるとは自分でも思っても見なかった。
軽い気持ちで興味を持った頃の自分が嫌になる。
連絡先を交換して、やっと友達に一歩近付けたと思ったら突き放されて。
でも、友達って言葉を言った時、認めてくれてくれてるような表情をした。
そしたら今日、目の前から姿を消すように映らなくなった。
たった一日が、俺の心に穴を開けていく。
小さな穴が何箇所にも穴を開けて、大きくなっていって。
巡、、
俺はお前がいないとどうしようもないみたいだ…。
俺と友達以上になって欲しい…
俺の隣で映っていて欲しい…
さみしい
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