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文化祭Ⅱ
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オープンした。
オープン数分前。
エプロンの後ろリボンを結び合いながら、巡と約束した。
「この二日、本気で楽しもうぜ」って。
巡は頷いただけだったけど、向けた拳には弱くこつんと拳を返してくれた。
学校関係者以外にも外から部外者が来るため、外も廊下も大賑わい。
離れた場所からは悲鳴が聞こえ、ステージのボーカルの声が聞こえ騒がしい。
俺らの所も例外ではない。
呼び込みが上手くいってるのか、ただここに足が向いたのか、理由はともあれ大盛況だった。
長蛇の列を作り、数分待ちが出る。
急遽作られた整理券を売り子が配る。
材料担当も作る担当も休める手はなくて、話す暇すらなくて、誰もが余裕をなくしていた。
昼休み終了ギリギリまで作る羽目となった。
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