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無力が故に闇に誘われⅡ
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削除を押して、電源を切り、携帯を投げ出す。
電気は付いてるのに、目の前が真っ暗に見える。
全身から血の気が引いた気がして、軽く妄想貧血を起こす。
ドサッと倒れ込んだのは運良くベッドの上らしかった。
それでさっきまで立っていたんだと気付く。
自分が何をしているのかも分からない。
重症だ。
目の前の暗闇に手を伸ばしてみる。
空を切るだけで何にも打つからない。
多少何かに触れればいいのに、全くない。
巡が逃げて捕まえられない俺だ。
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